「LINE」は、2011年3月11日に日本で発生した震災をきっかけに、モバイルメッセンジャーとして生まれました。いまや、世界で数億人に利用されている、とても身近で誰もが知るアプリケーションです。そのLINEを運営しているのが、LINE株式会社です。 急激な従業員数の増加に伴い、分散していたオフィス機能を一箇所に集約させ、従業員同士の一層のコミュニケーションの活性化および業務効率化を図るために、2017年4月にこれまでの渋谷ヒカリエから、新宿ミライナタワーへと本社移転されました。このオフィス移転プロジェクトで、映像システムは、会議室を中心とした各部屋のAV設備導入を行いました。
本プロジェクトのポイント
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2017年4月に渋谷ヒカリエから、新宿ミライナタワーへと本社が移転
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会議室を中心としたAV設備の導入の他、レセプションでは大画面のLEDディスプレイが訪れた人々を華やかに出迎える
「会議」が主役の設備
役員専用の会議室には、55インチ×4面(110インチ相当)のマルチディスプレイとラインアレイスピーカが設置されています。TV会議の利用もあるためマイク設備が必要ですが、そのマイクは天井面にフラットな形で設置されています。マイクに向かって話すという意識から開放され、普段の会議と同じように相手との目線等を大切にしながらのコミュニケーションが可能です。
- 機器を意識させず「会議」を中心とした設備
- 人の集まるコモンスペースにもAV設備で繋がりを
- 用途に応じて、部屋ごとにシステムもカスタマイズ
充実したコモンスペース
LINEでは「繋がる」ということを大切にしています。それを特に感じられるのが様々なコモンスペースです。エレベータホールから執務エリアに向かう廊下に設置された65インチの縦型ディスプレイにはLINE NEWSを流し、世の中の情報をキャッチできる環境創りが意識されています。執務エリアに挟まれた空間には、立ち使いのテーブルと共に超短焦点プロジェクタとスピーカ設備が設けられ、「ちょっといいですか?」とその場でコンパクトな打合せができる環境となっています。また、カフェには150インチのスクリーン3面及び46インチのディスプレイ5面の映像設備と音響設備があり、社内イベントなどにも対応できます。普段はこちらで仕事される方も多く、ソファやテーブルなど様々な席が用意され、働き方の多様性を創出しています。そして、なんといっても印象的なのはレセプションの235インチのLEDディスプレイです。LEDの明るさを活かした華やかな映像が、訪れる人々を出迎えます。こうした様々なスペースで、人と人とを繋げるツール、きっかけとしてAV設備が利用されています。
用途ごとの部屋・設備
企業規模の拡大に応じコミュニケーションの規模も拡大し、大人数を収容できる部屋が必要になりました。オーディトリアムは最大200人(立食時は300人程)を収容でき、勉強会や各種イベントを開催することが可能です。そのため、他会議室と機能も異なり、同時通訳や、2画面の比較映像提示も可能なシステムとなっています。また、オブザベーションルームでは、隣接するユーザーリサーチルームでの様子をカメラ映像により観察することができます。観察対象の各スマートフォン映像を最大6台まで確認できる映像設備や、カメラ操作機能及び録画機能などが備わっています。こちらの部屋で得られた情報は、商品開発に活かされています。