世界有数のIT企業、米ヒューレット・パッカード社(以下HP)の日本法人、日本ヒューレット・パッカード株式会社様(以下日本HP)の新本社が2011年に東京都江東区に設立されました。 その本社移転の際、オフィス内のAV設備を担当されたのが、グローバルリアルエステート本部の大森様。「全世界のHPオフィスの生産性を画期的に向上させる」といったワークプレース変革戦略を掲げ、その初の試みが日本HP本社にて実現されました。 新本社では、モバイルオフィスのコンセプトにて、日常的な業務は自宅等のオフィス以外の場所を含めて柔軟に行い、コミュニケーションやコラボレーションが必要な業務をAV設備などの施設を活用し、オフィスにて行うというワークスタイルを実現させました。 そのオフィスの施設の利用率を向上させ、モバイルワーカーが効率良く働くための環境作りを、この度当社もお手伝いさせて頂きました。
本プロジェクトのポイント
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2011年、東京都江東区に新本社が設立。新本社ではモバイルオフィスのコンセプトのもと新しいワークスタイルを実現
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カフェテリア、ミーティングスペース、セミナー室のAV設備やロビーの9面マルチディスプレイなどを納入
アプローチ
既存設備を活かしたミーティングスペース
新本社内には多くのミーティングスペースが設けられており、各スペースにディスプレイやプロジェクタとスクリーンを設置しています。そのディスプレイとプロジェクタは全て移転前の本社から、使用可能なものを選抜し再利用しました。既存設備も活かすことでコストを抑えながらエコロジーな設備導入が実施出来ました。
また、最上階すべてを占めていますカフェテリア内にも4箇所にプレゼン設備、全体にはBGM設備が設置されています。カフェテリアという広いスペースを存分に有効活用し、お客様との会食や社内の親睦会等が行われ、その際に多種多様な情報発信が可能となります。
マルチディスプレイの活用
新しく設置されたEBC(Executive Briefing Center)はお客様との融合をコンセプトとして設けられた重要な施設です。こちらの施設には、お客様との商談時の説明や各種セミナー等、幅広く利用され、その中でお客様との関係づくりをしていきたいという思いが込められています。 そんなEBCのロビーには60インチの9面マルチディスプレイの表示システムを導入しました。ロビーを進んで行った廊下には、さらに42インチのディスプレイ5台が設置されており有効な情報発信がなされ、3つのセミナー室にいざないます。 このセミナー室はデジタル入力にも対応し、タッチパネルと照明やシェードといった環境装置と連携を図り、訴求力の高いセミナー、プレゼン利用が可能となっています。
当社が納めたAV設備を実際にお使い頂いた感想をお聞きすると、「本社移転までに時間があまりない中で、相談しやすい関係作りや、運用側にとって重要となる、何かあったときの対応力が素晴らしかったです。 また、設備についても技術力と、フットワークが軽やかで満足です」と大森様。EBCの責任者をされているESSNプリセールス統括本部の木島様からは「EBCの設備はお客様からも社内からも好評です」また当社に対しては「サンプルやデモ機等の対応が早く、的確な設備を選べました。 オープン後も柔軟な対応をしてくれ、助かります」とのお言葉を頂きました。
HP新本社では新しいワークスタイルを実現し、様々な検証を社内で行える設備が揃っています。次世代のオフィスが新たなワークスタイルの可能性を感じさせてくれる取材となりました。