大東文化大学は2013年9月に創立90周年を迎えます。来る創立100周年に向けて、東松山キャンパスは大規模再整備が行われました。
豊かな自然に囲まれた広大な敷地に、先進的・近未来的な新しい校舎が立ち並び、それに伴いAV設備の導入がなされました。長い歴史ある大学が装い新たに、最新のAVやICT設備も活用してさらなる学びの充実を図れるよう、この度当社がお手伝いさせていただきました。
本プロジェクトのポイント
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創立100周年に向けて大規模再整備が行われた東松山キャンパス
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教室AV設備の他、コモンスペースへサイネージシステムが整備された
アプローチ
シーン毎に柔軟なサイネージシステム
90周年の節目に合わせられた今回の工事では、新4号館~新5号館の、一般教室AVや一部のコモンスペースに電子掲示板設備(サイネージシステム)が整備されました。各部署のPCで作成されたお知らせ、編集装置で作成された動画等、各種コンテンツをネットワークで繋がれた学内の各ディスプレイに一斉配信。広いキャンパスに一体感も生まれます。
新3号館食堂には55インチ×4面=110インチ相当のマルチディスプレイが2ヵ所設けられ、ガラス張りの壁を介して屋外からも表示内容を視認することができます。さらに新5号館には55インチ×横6面のマルチディスプレイも設置されています。
新4号館 Language Learning Commons の40インチディスプレイは、5台各々に違ったコンテンツが表示可能です。ブルーレイソース再生時には、ディスプレイ上部の超指向性スピーカにて集中的に拡声。TVやライブ配信を表示している時は、内蔵スピーカにて広域に拡声します。
そして教室AV設備ですが、新4号館各教室には前方65インチ、後方55インチのディスプレイが2面ずつ備えられ、明るく鮮明な画面は後方からでも非常によく見えます。前方2面のディスプレイはサイネージシステムとも繋がっており、授業での使用がない時、学内情報等のお知らせインフォメーション画面としても利用可能です。導入した設備資産に汎用性を持たせ柔軟に有効活用できるよう構築されました。
一般教室のAVラックはカスタマイズ設計で、ICカードリーダが側面に取り付けられた電子錠開錠式になっています。授業で使う機器を全て収納し、教室前方はコンパクトな教卓のみでスッキリとしました。
サイネージを学生の表現の場としても
システムは整っていても、管理が難しいと現場の負担が増えてしまいます。今回導入したサイネージソフトウェアは、テンプレート機能で利用者も簡単にコンテンツの作成が可能です。管理権限を持つ人が配信のスケジューリングを実行でき、また、将来的には学生も発信者となれるよう、申請されたコンテンツに対して承認作業を行える機能を持たせたことも工夫の一つとなっています。同大担当者様の、普段から先生側(利用者)の本音を吸い上げる現場努力と、「学生にもっと自信を持って欲しい」という熱い想いを反映させたAVシステム。こうして、ESCが一緒に創り上げ、納めさせていただけたことに喜びを感じました。