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森のキャンパスにデジタル設備を

  • 教育施設

2012年3月に竣工した、東京経済大学の新5号館。「キャンパスは、学生が4年間を過ごす大切な舞台であり、キャンパスの整備は、教学改革や学生支援と並んで大学経営の重要な柱の一つ」との考えを持つ東京経済大学。ラーニングステーションと呼ばれる、学生が気軽に集えるような場所も設けられていました。

本プロジェクトのポイント

  • 大教室から少人数用の演習室まで計31室にAV設備を導入
  • 機能的な操作卓、デジタル化に対応したシステムがポイント

アプローチ

多くの場面での使い勝手を考える

大教室から少人数用の演習室まで計31室にAV設備を導入するにあたって、今回の主なポイントは2つ。1つ目のポイントとして、《デジタル・ワイド・高画質》を挙げています。

長く設備を使うことを考えて、現在ほど大学講義室設備のデジタル化が一般的ではなかった2年以上前から、デジタル化が必須というお考えをお持ちでした。大会議室入口前のホワイエにも60インチのディスプレイが2式設置されています。

【大教室(地下)】 60インチ天吊ディスプレイで後方への情報もバッチリ、天井スピーカはスリッド内に納まっています
操作卓には多彩な入力を用意アナログとデジタルが混在している現状を表しています

2つ目のポイントは《操作卓の機能》です。操作卓の管理は、現在様々な学校で採用されているICカード管理。将来はこのICカードを身分証として使用することも考えているそうです。ちなみにこの操作卓、脚にキャスターがついているため移動が可能。イベント時には特に場所を有効に使用することができます。

また、様々な入力コネクタを備えていることにも注目です。HDMI入力は主に英語の先生方が教材を使用する際に活躍しており、意外なことにDVI入力の機器の使用頻度も高いことが利用履歴をとることができるAVAMS(遠隔監視システム)によってわかりました。このような履歴は、次の改修計画の参考にもなります。

中講義室や演習室のこだわり

【演習室】1室あたり18席設けられ、板書スペースも従来通りの大きさ、映像は70インチ相当で映写 東京経済大学こだわりの形です

PCL教室では、学生用PCの間に、スクリーンと異なる映像も映すことができる中間モニタを設置しているため、20台以上ものデジタル映像分配が必要になります。正確な認証がとれないと即座に映像に現象が現れるデリケートなデジタル信号。このような部屋が10室もありますが、全てのモニタに映像が問題なく表示されています。

演習室には32センチの距離から投影可能な超短焦点のプロジェクタを設置し、スクリーン兼ホワイトボードの役割を併せ持つマグネットスクリーンに向けて投影しています。板書のスペースは削りたくないが、プロジェクタの画も並べて映したいとのご要望が形になりました。

CASBEE(キャスビー) Sランク評価受賞

緑のカーテン 国分寺崖線に沿って広がる緑の回廊の一部を成しています

※CASBEE(キャスビー)
CASBEE (Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency)とは、別名建築環境総合性能評価システムのことです。

建築物の環境性能で評価し格付けする手法で、省エネルギーや環境負荷の少ない資材の使用といった環境配慮はもちろん、室内の快適性や景観への配慮なども含めた建物の品質を総合的に評価するシステムです。

今回の再開発は、国分寺崖線の自然環境を守るために制定された「国分寺市まちづくり条例」により厳しい制限がなされる中、「東京の名湧水57選」に選定された新次郎池など、武蔵野の生態系の保全を第一に進められてきました。
大学の受賞は珍しいとのことですが、「エコキャンパス宣言」を掲げる東京経済大学にはピッタリ賞ですね。

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