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最先端技術研究の新舞台

  • 教育施設

2013年9月、東京大学弥生キャンパスに創造情報学専攻の新たな研究拠点として、I-REF棟が誕生しました。I-REF棟は卓越した最先端技術を研究・発信する創造情報学専攻が秋葉原拠点から弥生キャンパスへ活動の舞台を移すにあたり、6階建ての旧IML(インテリジェント・モデリング・ラボラトリー)がまるごと一棟リノベーションされました。各階にはそれぞれコンセプトが与えられています。今回当社は6階Hilobby(ヒロビー:広場+ロビーの造語)のホールにAV設備を導入しました。

ホールに入ってまず目に飛び込んでくるのは、天井高約7mの大空間と東側の開口部から入ってくる自然光が織りなす開放感です。白色に統一された壁やガラス張りの天井からは最先端技術の研究施設のイメージとして相応しい未来的な印象を受けますが、集成材梁や赤レンガが施されたシステムフロアに目をやると、どこか懐かしい温もりも感じられます。什器はレイアウトフリーで、セミナーや会議、グループワークなど様々な用途に対応可能となっています。

本プロジェクトのポイント

  • 東京大学弥生キャンパスに創造情報学専攻の新たな研究拠点としてI-REF棟が誕生
  • 6階 ホールではiPadでのリモートなど、フレキシブルな設備を実現している

アプローチ

(1)パイプラインスピーカー  (2)システムフロア:どこか懐かしい赤レンガのデザイン (3)床外部入力パネル:システムフロアの通線溝を利用
ルームモードによってスピーカーの音量モードを切替 [S]パイプラインスピーカー [P]可動式プロジェクター

映像音響設備は、この空間をいかにフレキシブルに利用できるかをポイントとしています。プロジェクターは可動式になっており、用途に合わせて長手と短手の2方向の壁に投映が可能です。スピーカーには直径3・8㎝のパイプラインスピーカー(2台スタック)とサブウーファー(壁埋込)がホールの四隅に常設されています。正直、「これがスピーカーです」と言われるまで気が付かないくらい空間に溶け込んでいます。

スマートデバイスによるコントロール

iPad操作画面 バックヤードのラック内には有線タッチパネルも常設

ホール内AV設備及び照明設備のメインコントロールはiPadで行っています。iPad画面上で『Rinko』、『Lecture』、『Meeting』の3つのルームモードから選択すると、それぞれのモードに合った最適な照明に設定されます。また、四方に設置されたスピーカーも、ルームモードに合わせて各スピーカーの拡声音量に強弱をつけることによって、正面(話者)方向を切り替えることができます(上図参照)。
常設のスピーカーにもかかわらず、デジタルミキサーのプリセット(音量モード)を各ルームモードに紐付けることで、ホールのフレキシブル性を実現しました。

I-REF棟外観 :1階 Entry/2階 Lobby/3階 Factory/4階 Library/5階 Laborator/6階 Hilobby

I-REF棟は、『*東大グリーンICTプロジェクト』の一環として、建物のスマート化が実施されています。ベンダーの異なる空調設備や照明設備を通信規格*IEEE1888によりデータ連携を行い、統合管理やiPadでのコントロールも行える上、機器レベルでの消費電力の見える化も可能になっています。将来、プロジェクターやアンプなどがこの通信規格に対応することができれば、AV設備における最も有効的な省エネ貢献の手段になるのではないでしょうか。

※東大グリーンICTプロジェクトとは

消費電力削減による地球環境保全と活動環境の改善を目的とした産学連携プロジェクト。これまで個別に運用管理されていた施設の設備制御管理システムを相互接続し、投入・配送・消費エネルギーの状況を収集及び見える化し、ITによる省エネとIT環境自体の省エネの両立の実証的検証を行っている。

※IEEE1888とは

2011年に正式承認された「スマートコミュニティ」や「ビルエネルギー管理システム」等向けの国際標準化されたオープンな通信規格。東大グリーンICTプロジェクト代表の東京大学大学院情報工学系研究科の江崎浩教授を中心としたグループが開発。

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